企業サイトへのRSS配信導入時にありがちな5つの間違い
以前、RSS配信の最適化についていくつか記事を書きました。きょうは、そのうちいくつか、RSS配信時にありがちな間違いについて、チェックポイント的にご説明します。
間違い1 自動検知タグを導入しない
多くのブラウザや検索エンジンが、自動検知(Auto-Discovery)タグを使って、RSSフィードを利用します。 これを導入していないと、ユーザーはサイトを訪れて、その情報を購読したいと思った際に、サイト内を探し回る必要があります。自動検知ありの場合と、ない場合で、ユーザーの体験は次のように異なります。
| 自動検知あり | 自動検知なし | |
|---|---|---|
| ステップ1 | サイトを訪れ、コンテンツが気になった。 | サイトを訪れ、コンテンツが気になった。 |
| ↓ | ↓ | |
| ステップ2 | 他のサイトでしているのと同様にブラウザのボタンをクリック | ページまたはサイト内を探し回る |
| ↓ | ↓ | |
| ステップ3 | 購読開始 | RSSアイコンが見つかったら、RSSアイコンをクリック |
| ↓ | ||
| ステップ4 | RSSを購読開始 |
また、太字にしているように、ユーザーが慣れている体験を提供する意味においても、大変重要になってきます。
間違い2 メインページから導線がない
WEBサイト上のコンテンツのメインページ(例えばサイトのトップページとか、カテゴリのトップページとか。)は通常、サイト内のナビゲーションの中で重要な役割を担っており、サイト来訪者が閲覧する可能性が高いページです。
通常のWEBブラウザはページの閲覧時にRSSフィードを検知しますので、購読機会を最大化するためにはこのページにRSSへの導線(「RSSファイルにリンクしたRSSアイコン画像」を用いるのが一般的です。RSSファイルにスタイルがあたっていない場合は、RSSの説明ページにリンクする場合もあります。)を作る必要があります。
サイト内で複数のコンテンツを配信している(≒複数のRSSを配信している)場合、各RSSごとに最も関連性の高いページ上に導線を作るとよいでしょう。
また、自動検知タグについては、1ページに複数導入できますので、複数導入しても構わないと思います。ただし、ユーザーエージェントによってはタグの並び順が最上位のものを特別扱いする場合がありますので、ページと最も関連性の高いコンテンツをHTMLソース上で一番上に持ってくるとよいでしょう。
間違い3 下層ページから導線がない
近年、サイト来訪者がサイトのメインページを通過せずに個別の記事ページを閲覧する機会が、大きく増えています。
個別記事ページのそれぞれの閲覧数は、単独ではメインページよりも少ないことがほとんどですが、全てのページを合計すると、メインページよりも閲覧数が大きくなることがあります。
このため、ブラウザによる閲覧時の購読機会最大化を図るには、個別記事ページにもすべて、RSSフィードへの誘導を導入することが重要です。
間違い4 RSSフィードそのものへのリンクと、ヘルプページへのリンクが紛らわしい
RSSアイコンから、ヘルプページにリンクを貼る場合も散見されますが、あまりおすすめできません。 RSSフィードそのものへリンクした場合と、ヘルプページへリンクした場合のユーザー体験の違いの例を下記に書いておきます。
| RSSフィードそのものへリンク | RSSのヘルプページにリンク | |
|---|---|---|
| ステップ1 | サイトを訪れ、コンテンツが気になった。 | サイトを訪れ、コンテンツが気になった。 |
| ↓ | ↓ | |
| ステップ2 | コンテンツのそばにあるRSSアイコンをクリック | コンテンツのそばにあるRSSアイコンをクリック |
| ↓ | ↓ | |
| ステップ3 | 購読開始 | ヘルプページが開くので、ヘルプページ内でさらに希望のRSSのリンクを探す |
| ↓ | ||
| ステップ4 | 先ほど気になったコンテンツに近いRSSが見つかったらクリック | |
| ↓ | ||
| ステップ5 | 購読開始 |
太字の箇所は、直接リンクしない場合に余計に必要になってしまうユーザー体験です。
ただし、RSSフィードにスタイルがあたっていない場合、現時点でシェアの大きいブラウザ(InternetExplorer6)での表示が適切になされませんので、ヘルプページにリンクするのもやむをえないと思います。RSSフィードのスタイルについてはGoogleで「RSS XSL」で検索などとすると関連情報がえられます。(RSS Suiteのお客様は管理画面内にご案内があります。)
間違い5 配信されるコンテンツが多すぎる
とにかく多くのコンテンツ、雑多なコンテンツをひとつのRSSに詰め込むと、ユーザーの離反を招く可能性があります。以前、メールマーケティングについて会社で「メールと社内力学」という記事を出したことがありますが、RSSフィードでも同様のことが起こりえます。
RSSフィードはメールに比べて運用やチャネル追加(新しいRSSを増やす)のコストが安いですので、ひとつのRSSに雑多なコンテンツを盛り込むりは、コンテンツごとに複数のRSSフィードに分けてしまったほうがいいように思います。
まとめ
上に上げたポイントは、ブログでのRSS利用の場合はほとんど間違えようがないものばかりですが、通常の企業サイト等に導入しようとすると、結構な確率で見落としがあります。特に大規模な組織で、WEB制作のオペレーションに複数の当事者が関わっていたりする場合、見落とす確率は高くなります。これから大規模なサイトへの導入をご検討されている場合、上記をチェックリストとしてお使いいただければ、見落としが少なくなると思います。








