2007年05月21日 21:38

「情報が届く」ということの未来 ~フィードの購読メカニズム再考~

全ての情報を誰でも自分の望みどおりに集約することが出来る、というのはRSSフィード技術が目指すひとつの形であるわけですが、きょうはそんなことの実現のために越えていかなければならない、あるハードルのお話をしたいと思います。

Windows Live SpacesのRSS対応が大幅強化

MicrosoftのRSSチームのブログで、Windows Live Spaces(マイクロソフトのブログサービス)のバージョンアップについて紹介されていました。

大意はこんな感じです。

Windows Live Spacesが「RSS crazy」になったみたい。

通常の記事のフィードに加えて、ブログのカテゴリーごととか、最近読んだ本や音楽のリストとか、プロフィールとか、コメントや、マイミク(システム的に登録された友達)なんかまで、それぞれ好きなコンテンツだけをRSSで取得できるようになってる。

from: Windows Live Spaces goes RSS-crazy

なるほど確かに、RSS化される情報が増えたり、RSS化される情報が細分化されることによって、継続的に自分の欲しい情報だけを購読することが出来るようになります。

しかし、こうしたRSS化される情報の細分化や増加は新しい問題も生み出します。

それは、「どの情報を購読するか決定するためのめんどくささ」を読み手に強いるという問題です。

問題:自分が読みたいコンテンツを選ぶのもめんどくさくないですか?

ひとつのサイトに大量に細分化されたRSSがあるとき、自分が読みたいのは、そのブログの全てなのか、自分がコメントした部分だけなのか、とかいちいち確認するのは正直めんどくさいです。

また、一方で「このブログのRSSを購読した、と思ったのに実は購読したのはそのページのコメントのRSSだけだった」というようなことが起きても不便です。

いくらRSS関連技術が好きな情報だけを購読しやすい仕組みだとは言っても、サイトが用意した大量のXMLのなかから自分の気分に一番近いものを選ぶ、という作業がうんざりする作業であることは間違いないでしょう。

ひとつの解は「自動購読」 Google Agent登場の可能性は?

この問題についての現時点での解決策を提案しているのが、Google Desktopです。

詳細な仕様は明らかにされていません(と思います・・)が、ブラウザの利用履歴を監視して、訪問回数の多いサイトのRSSフィードを自動的にサイドバーに表示する仕組みで動作しています。

これにより、読み手が「どの情報を読みたいのか」いちいち決める必要がなくなり、よりスムーズな購読体験が提供されています。

現在は、必ずしも精度が高いわけではないですが、データの蓄積が進み、より精度の高いレコメンドが行われるようになれば、この方式が普及することも十分考えられるのではないでしょうか

最近では、Googleパーソナライズドホームを、より呼びやすい「iGoogle」に変えるなど、パーソナルポータル化、情報集約拠点化を猛烈な勢いで進めるGoogleであれば、エージェント型コンピューター的な機能を強化してくることも十分想定できます。

iGoogleに「あなたにオススメのニュース」というタブが追加されて「Google Agent」が実現するのもそう遠い話ではないかもしれません。現在でも「タブの追加」時には「 □ I'm Feeling Lucky - タブ名に基づいてコンテンツを自動的に追加します。」というチェックボックスがあり、これをチェックしておくとキーワードに関連するコンテンツを自動的にレコメンドしてくれます。

これは行動履歴に基づくレコメンドではないですが、方向性としては確実にエージェント化の方向に向かっていっているように思います。こうした技術の前提としてコンテンツがRSS化されているという前提があるわけですが、これを見るにRSSフィードは、単にサイト来訪者に再訪を促すためだけのツールでなく、サイトのコンテンツを、WEBサイトという場所から切り離し、ユーザーが自在に取り扱えるようにするものであるという点を改めて認識する次第です。

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