2006年07月24日 20:55

RSSフィードへのアクセスのうち何%がボットによるものか、ご存知ですか?

RSSは、XML言語によって記述されたデータですので、「コンピュータが読むことができる」という特徴があります。

これは、様々なサービスにコンテンツを取り込んでもらえるという利点でもありますが、その一方で「RSSフィードへのヒット数のうちどれだけが人間によるものなのかがわかりにくい」というデメリットにもつながります。

きょうは、RSSフィードのヒット数のうち、ボットが占める割合がどれくらいあるのか、具体的な事例をご説明します。

RSSへのヒットを大きく3つに分けて考える

RSSの配信・管理・効果測定サービス「RSS Suite」では、RSSへのヒットを次の3つに分けて分析しています。

  1. リーダ・RSS対応ブラウザ
    ※特定の購読者の存在が想定されるユーザーエージェント
    • ・デスクトップ型RSSリーダー
    • ・WEB型RSSリーダー
    • ・RSS対応ブラウザ
  2. ボット・クローラ
    ※不特定多数での利用が想定されるユーザーエージェント
    • ・RSS検索、ブログ検索など
    • ・Perl/PHP/Pythonなどのライブラリ
    • ・各種研究用ボットなど
  3. RSS未対応・そのほか
    • ・IE6、Safari1など、RSS未対応ブラウザ
    • ・そのほかマイナーなボット、ツール等

いわゆる「購読者」の数値と言うのは、上記の1の数値のうち、継続性があるものを指します。

RSSファイルへのヒットのうちボットが占める割合

RSSファイルへのヒットは、RSSをチェックしているユーザーがどれだけいるかというおおまかな指標になります。

しかし、不特定多数にコンテンツを利用させるために、RSSファイルにアクセスしてくるボットやクローラも存在します。そのため、例えば1日に300のユニークアクセスがあったとしても、これをそのまま300人が購読しているとは解釈できません。

実際には、RSSファイルへのヒットのうち、特定の購読者と紐づかないボット・クローラが占める割合は、平均して10%程度になります。 この部分を「発行者にとっては購読者がいない無益なヒット」と解釈するか「他のオンラインサービスにコンテンツをとりこんでもらってトラフィックを還元してもらう有益なヒット」と解釈するかは、現時点では判断しにくいところです。

また、ブログパーツ等からRSSが読み込まれた場合は、RSSファイルにアクセスするユーザーエージェントはブログを閲覧しているブラウザになります。RSSと絡んだブログパーツを仕掛けている場合は、RSSファイルを設置したことの効果を考えるにあたって、この「RSS未対応のブラウザ」によるヒット部分も無視できません。

アイテムURLへのアクセスのうちボットが占める割合

恐ろしいのは、アイテムへのアクセスです。 なんとボットによるクリックが、平均して60%程度になるのです。

下記は、弊社のサービス「RSS Suite」を使って、とある一ヶ月間に作成されたアイテム数万件に対するクリックの生ログのうち、ボットの比率を抜き出した表です。

ボット名 割合
  Google Bot 28%
  Y!Slurp 22%
  MSN Bot 4%
  そのほか 6%
  約60%

合計すると60%が、特定のユーザのクリックではなく、ボットによるアクセスであることがわかります。※RSS Suiteでレポートしている「クリック数」は、この60%を除いたものです。

一見してわかるように、主にGoogle、Yahoo、Microsoftという検索界の巨人達のボットがそのほとんどを占めています。(ただし、残念ながらこれがSEOに効果があるという効果は取れていません。一説には一部の検索エンジンのインデクシングに使われているという噂もあるようですが。)

また、このボットの割合は、いわゆる更新Pingを多方面に打っているRSSほど、高くなる傾向にあるようです。

宣伝です。

RSSは、まだまだ新しい規格です。その利用方法も、特に定まっているものではありません。

たまたま「ブログ」や「RSSリーダー」という技術と共に広まった技術であるため、現在ではRSSファイルへのヒットの向こう側に「特定の購読者」がいるのが当たり前のように思えてしまいますが、今後のインターネット技術の動向によっては、その用途が大きく変わる可能性もあります。

「RSS Suite」は、RSS専門の解析ツールですのでこうした動向には常に注意を払い、お客様の作成したRSSが効果的に利用されるようサービスの改善を進めています。ブログや、そのバックエンドで使われる「RSS」の解析に悩んだら、ぜひご相談ください。

 


 

2006/12/5

MyRSSさんのところで関連して参考になる記事が出ていました。宣伝めいて恐縮ですがトラックバックさせていただきますm(_ _)m

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