2005年05月19日 02:31

エンタープライズRSSの可能性【Syndicateレポート】

Syndicate2日目、今日も張り切って書き続けたいと思います。。。まずは1回目のセッション「Business Info on the Move: Enterprise Syndication Using RSS」から。企業、特に大企業向け・エンタープライズレベルでのRSSの活用法についてディスカッションしました。

モデレーターはSilicon Valley Watcherで有名なブロガー、トム・フォレンスキ。パネリストは企業向けWIKIツールで有名なソーシャルテキストのCEOロス・メイフィールド、ジュピターリサーチ調査部門SVPのデビッド・シャッツキー、エンタープライズメッセージングソリューションベンダーのノウナウ(KnowNow)CEO、マイケル・ターナー、UCサンディエゴのDr. ポール・ケドロスキー。相変わらず強引に日本語名にしてますがお許しください。


Q&Aベースで話が進んだのでポイントだけ紹介します。僕自身は「エンタープライズ製品」系の話は知識が少ないので言葉が足りないのはご了承ください。


■RSSを大企業が利用するには?


エンタープライズソリューションとしてRSS関連製品を月曜日にリリースしたばかりのノウナウ(元々メッセージング関連製品を開発しているらしい)が自己紹介もかねて説明。大企業がRSSを利用できるエリアは:


1. Employee Communication(社内での社員間のコミュニケーション)
2. Enterprise Data(エンタープライズデータ)
3. External Communication(社外とのコミュニケーション)


の3点で考えているとのこと。RSSで情報を取り扱うことで、円滑に上記をシームレスに統合した情報流通ができる。特に大企業の場合、既にエンタープライズポータルを構築している場合が大半だが、情報流通に関してはきちんと機能していない場合が多い。既存システムにRSSベースの情報流通ソリューションを連動させればいい。


ノウナウは2003年設立で50社のクライアントがいるそうです。USでしょうが富士通もリストに入っていました。


■WIKIとは?


エンタープライズRSSでWIKIの話が出るのは何故?と言う感じですが企業内でのナレッジシェアリング・プロジェクト管理ツールとしてソーシャルテキストのCEOが自己紹介する際に説明。


"Wiki is a group-editable web site."


直訳すると「WIKIはグループで編集できるウェブサイト」。分かりやすい!誰もが自由にページを編集できる。過去に編集したページが全て残り、不必要な編集を削除することもできる。この自由さが魅力。


※正直、WIKIのことが今日ようやく分かった気がします。。。とオールド世代な僕です。


■メールとWIKIの違いは?


【ソーシャルテキスト】メールは点から点のポイント・トゥ・ポイント型のコミュニケーション。多くの情報が全体でシェアされず途中で消えうせる可能性も高い。WIKIはハブ型のコミュニケーション。現状メールが企業内のコミュニケーションでも中心となっているが、


・現状の企業内コラボレーションの90%はメールで行われている
・ナレッジとしてシェアされるべき情報の75%はメールで行われている
・(WIKIのような)ソーシャルソフトウェアはこれらの情報を効率的に運用管理するツール


とまとめていました。なるほど。


※今回のイベント用のWIKIをソーシャルテキストが提供して僕も使っていたんですが実際に利用している人は参加者の30/1程度でしたね。。。企業ツールとして強制的にでも使わせるようにしないと中々この種のツールは普及しないでしょうね。ブログもそうですが。


■WIKIとRSSの関係は?


【ソーシャルテキスト】WIKIにおけるRSSは情報が更新されたことを知らせるためのツールと言う位置付け。


※ちなみにソーシャルテキストは2002年設立で100社のクライアントがいるらしい。


■「Feeding Time」


何故UCサンディエゴの教授がパネリストに、、、と思ったのですが、昨年ハーバードビジネスレビューに「Feeding Time」と言う企業にとっての情報配信の重要性を説く論文を出したんだそうです。後で読んでみます。ポイントとしては:


企業内を流通している情報の多くが知らない間にどこかで消えてしまっている。その多くが顧客からのフィードバック、社内で共有されべきナレッジにも関わらず。より効率的な企業内での情報流通の仕組みが必要だ!


と言うことです。RSSがその解決策の1つになると言うことでしょうかね。


■企業におけるRSSの考え方


ジュピターリサーチが考えるツールとしてのRSSの機能。


1. マーケティングツール
例えば顧客への情報配信。


2. パブリッシングツール
例えばウェブサイト情報の自動更新。


3. マーケットインテリジェンスツール
例えばブロゴスフィア(ブログ全般)で自社・他社についてどう語られているか調査。


■企業のIT事業部はRSSについて理解しているのか?


【ジュピターリサーチ】基本的に企業内で情報を効率的にシェアするツールに関する重要度は高い。ただし従来のツールはどれも高くて管理も大変だった。RSSを使うと、


(1) 低コストで
(2) 短期間で実装でき
(3) 運用管理もラクになるのでは


と言う期待感はかなり高いはず。


※従来のこの種のエリアでお金儲けしていたメーカー・ベンダーがこの辺りどう考えるんでしょうかね。


【ソーシャルソフトウェア】何千万以上するナレッジマネッジメントかつてWIKI以上に効率的な情報共有ソリューションがあったか?それらのツールに比べるとWIKIは価格破壊もいいところ。


■エンタープライズ「間」のRSSは?


【ジュピター】マシン・トゥ・マシンのRSSに関しては全く問題ない。元々XMLベースのコミュニケーションは行われてた。ただし興味深いのは、マシン・トゥ・ヒューマンのRSS。これは今まで無かったし、今後発展していくだろう。


※なるほど!


と乱雑にまとめてしまいましたが、ディスカッション、Q&Aベースで実際にランダムに話が進みましたのでこんなところで。ようするに、全くこれから、と言う感じです。

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